
別に『お酒紹介ブログ』に変更したのではありあません、はは。
『バベル』を観ました。
ガエル・ガルシア・ベルナル扮する「サンチャゴ」が、
結婚式のシーンで絶好調で飲んでいたビールです。
登場時間・約1〜2秒でした。
でも、このビールでした。
『TECATE』メキシコのビール。
アッチイ!国のビールらしくスッキリ爽快な飲み口が命のビール。
濃厚な「コク」なんていらねーぜ、アミーゴ!
水みたいにビール飲んで、天に向かってピストルぶっ放せ!!
サンチャゴはコイツを飲みすぎたらしい。
ご覧になった方は、重々ご存知、
サンチャゴは帰り道アメリカへの帰り道、無謀な国境突破で、
天国だった結婚式から、地獄への逃亡犯に転落する。
サンチャゴはアホです。
愚かです。この「TECATE」飲んで、運転。
当然、咎められ、で、国境突破。
同乗の三人の運命まで一変、奈落に突き落とす。
迷惑至極な男・サンチャゴ。
でも、ベルナル!!(役者)
オメーは凄かった!!!!!
割と登場人物全員、『とある理由』な語り口で、苦悩を抱える映画。
中でも、サンチャゴの鬱屈は台本上にはセリフとしては書かれていない。
明るく陽気なラテン男、サンチャゴの突然の暴走は、
単なる酔っ払った末の愚行になりがち、と思う。
でも、ベルナルは違った。高圧的な国境警備員の態度。
しかし、これはあくまで警備員は職務をまっとうしているに過ぎない。
だが、ほろ酔いも手伝ったサンチャゴには、
非常に不当な扱いに思える。
高まる険悪な雰囲気。
(警備員役の役者が同じくラテンな顔であることも深い)
犯罪者扱いのサンチャゴ。
天国だった結婚式とは、あまりに対称な・・
何というか・・・『心』のない現実。
『心』で話す(と思い込んでいる)サンチャゴの言葉は、
全て挑発的な雰囲気になり・・・
ついに、サンチャゴは「切れ」てしまう。
・・・という、件のなかに、
ベルナルは、僕達、観客に確実に、
『メキシコの苦悩』まで感じさせた。
この件を見終わった後、
先の、
『アメリカ→メキシコへの入国シーン』でのサンチャゴの何気ないセリフ、
「天国に入るのは簡単だ」
・・・・
がフラッシュバックした。
分かってる!分かってまんがな!
きっと貧困層であるメキシコ系移民の犯罪は多いんだろう。
不法入国・就労はかなりな問題を生んでいるんだろう・・・。
だけど・・・だけど・・・!!
サンチャゴの愚行は、『メキシコ人』の愚行だった。
サンチャゴの鬱屈は、『メキシコ人』の鬱屈だった。
セリフで背景を説明できない台本の中で、
ベルナルはそこまで表現した、少なくとも僕には感じさせた。
見事だった。
結構「聞き分けの無い」人達ばかり登場するこの映画の中で、
更に全く背景説明の無いサンチャゴ役は、
単なるストーリーロールのアホ男になりがちと感じる。
なのに、この名演。
どうなってんだ!?この俳優まだ26・7だぞ!
で、さらに、多少の背景説明を受けたメインの役者たちはどうか。
これがまた、それだけのことをやってのける。
ケイト・ブランシェット、ブラピ、役所広司、菊池凛子・・
無名の各国の子役達にぶっ飛びまっせ!アンタ!
賛否両論渦巻いているこの『バベル』
僕は圧倒的に支持です。
不支持の方、大いに結構。
アメリカ盤の予告編のテロップにありました。
『IF YOU WANT TO BE UNDERSTOOD、
LISTEN』
反対意見も聞きたい。
ただし「TECATE」飲みながらね^^)