2008年01月11日

『終南別業』へ赴く。

三島由紀夫の小説、『豊饒の海:第一部 〜春の雪〜』

で、
主人公:松枝清顕(マツガエ キヨアキ)が一夏を過ごす別荘、

『終南別業』

モデルになったのが、現在の「鎌倉文学館」

元を糾せば、
「加賀百万石藩主:前田利家の系譜、前田公爵家の鎌倉別邸」
ということらしい。


mon.jpg


劇中では門の石柱に「終南別業」の表札がある筈だが、無い。


nansyuu-syoumen.jpg


こんな処に、ろくに仕事もしないで住んでいた階級がいたということですね。


kiyo-umi.jpg


「清顕」がみた景色。

鎌倉の海。

三島由紀夫の微に入り細にわたった描写で、
初めて見た気がしない。

読中感、そのままの景色がある。驚く。


建物そのものは前述の通り、今は「文学館」。
鎌倉ゆかりの文士の資料
(直筆原稿やらプライベート写真やらといった類)を、
常設展示と期間限定展示モノで公開する施設。

ソウソウタル!!メンツの資料。

川端康成、小林秀雄、中村光夫、芥川龍之介、有島武郎、和鏡花、
島崎藤村、高浜虚子、夏目漱石、与謝野晶子・・・。

ズラリと並ぶ直筆原稿。

小生も大阪での一人語りで二度挑戦している芥川の「蜘蛛の糸」の原稿を見たら、ジワリ・・・感じるものがありました。

原稿用紙に、「特別に達筆でもない字」で書かれた


『或日のことでございます。お釈迦様は・・・」

の書き出し。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

子どもが誤字を訂正したような、万年筆での「グリグリ」な塗りつぶし
、加筆・添削の跡・・・。

おぉ!
芥川をして、この「普通」!
文学の大御所をして、小生にさえ解り得る、この「普通な添削」!!
普通な「グリグリ」!!
普通な「字」!!

大家・天才が、そうなるまでに辿る「普通」
・・・・・。
そんなんが見える展示でした。


明日も晴れろっ!!













posted by 真寤 at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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